桜も散り、ようやく春らしい日が差し込み、硬くなっていた身体もなんとなくほぐれてきた。そんな季節、たわごと社長は懲りずに農作業に勤しんでいる。昨年から始めた花と野菜作りだが、これがなかなか面白い。何が?思い通りに育たないのと、逆に土から芽が出て徐々に背伸びをするように大きくなる過程が楽しく可愛いと思う。
ホームセンターには、あらゆる花や野菜に分類された土や肥料がある。多すぎて選択に頭を悩ます。が、結局はどれも大差はないだろうと思ってる。なぜなら昔、化学肥料のなかった頃は肥やしや糞を撒いて肥料にしていた。葉もの、根ものを区別した分けでもなく、それでも作物は育っていた。
にわか農家の私にとっては、売り物を作るわけではないから、結果は出た所勝負。型落ちでも味は格別なものがある。道すがら右に左にと畑を見乍ら走るが、どこの野菜も良く育っているのを目にする。まあ人は人、我は我と割り切らないと始まらない。桃栗3年、百姓は30~40年の選手が多い世界なのだ。経験が物を言う。追いつくのはむずかしい。
先日、花の種をプランターに植えた。土はトラックで大量に支入れたものだから出所は不明だ。程なくそのプランターから、かわいらしい芽がたくさん出始めた。喜んで見ていたが、ふとほかのプランターに目をやると、その種を撒いていなのに同じ芽が出ている。ん?ナゼ?
過去にたくさん出た芽に、肥料や水やりをして大切に育てていたら、全て雑草だった苦い経験がある。今回の若芽は未だ何物か分からない。正体が分かるまで時間がかかりそうだ。もしも雑草だったら、プランターのちゃぶ台返しになる。