秋田県大仙市の工務店です。高気密高断熱・省エネルギー住宅を手掛けています。




社長のたわごと:危機迫る建設業

Category : 社長のたわごと 6月 30th, 2014

 今、建設業界は人手不足で大変そうだ。その為に工期に間に合わない現場もあるようだ。一部の公共事業では、割のいい仕事以外は目もくれないらしく、応じる業者がいないらしいと聞く。
 我々零細工務店が、そんな全国的な状況をどうこう考えても、何の足しにもならない。取りあえず、自社のお客様にお待たせしない段取りをするので精一杯である。
 
 ところで、近年大工さんは若年層が極端に少ない状況にある。知っている限りでは、50~60代の職人さんがほとんどで、彼ら熟練工が徐々にリタイアしていくと、工事の受注がままならず大変な事態となりそうだ。

 かつて大工は、子供が成りたい職業のトップに君臨していた。ところが、時代と共に3Kという不名誉な言葉に裏打ちされる仕事になり、職場から若者が消えた。ほとんどの事業所が零細の為に、社員の待遇が不充分なのだ。ボーナスも退職金もない。ケガに対する保障も自前でカバーするしかない。それが多くの工務店の現状である。

 そんな危機感から、弊社でも出来る限りの待遇でもって、若い社員を採用して将来に備えてはいる。が、最速の人口減が進むこの地で、果たして仕事が尽きないであるのか、見えない未来である。「働けど、働けど、わが暮らし楽にならざり・・・・じっと手を見ると、缶ビール」ため息のもれるこの業界、飲まずにはやっていられない。

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