ある人が話していたことばである。その方は自宅の新築を予定していて、某業者に相談に乗ってもらっていた。そして素人ながらも自分なりにプランを練っていた。苦心のプランを某業者担当者に見せたら「これは雪国には不向きなプランで、ダメですよ」と、頭から否定をされたと云う。以来、その方はその担当者とは話をしたくないと云っていた。

　更に、別の人のことばだが。その方は自己所有の不動産を売却したくて、某不動産業者に相談した。依頼を受けた業者はいろいろと調査をして、それを書類にまとめて来た。その調査内容を説明する段階で、「お客様には、法律用語が多くて分からないでしょうけど」と、前置きをして説明を始めたらしい。その方は、分からないだろうを前提に話すとは相手を馬鹿にしていると怒っていた。

　私も長年多くのお客様の要望を耳に。今日仕事をさせてもらっている。しかし、自分でもお客様に不愉快な思いをさせていたのかもと、前出の言葉を聞き乍ら反省をしている。

　人生の後半になってから、知る事や反省をする事が多々である。しかもそうは思い乍らも、実践ができていない。未熟な私の場合「死なねば、わがらねえべ！」と言われるだろう。でも死んでもわがらねえだろう。

　たわごとを見て下さる皆様、年末年始は死ぬ人が多いらしい。あわてて死ぬことのないように、良い年をお迎え下さい。